感情は最後まで

某報道番組でフランス発の
新しい包括介護ケア方法が紹介されていた。
わずか2~3分で患者の心を開き
ケアをする上で患者の協力を得やすいこの方法。
番組を最後まで見てると感動しちゃいました。

ユマニチュード(Humanitude)は、
フランスのイブ・ジネスト(Yves Gineste)と
ロゼット・マレスコッティ(Rosette Marescotti)の
2人により考案され、実は30年以上の歴史を持つそうだ。


ユマニチュードとは@国営放送 30分

細かい技法は150にも上るそうで
習得するには日本では「国立病院機構東京医療センター
総合内科の本田美和子医師が同センターを軸に
研修会をスタートさせているそうです。

詳しくは…
http://igmj.org/

 

ケアの実施にあたっては

    1. 見つめること =ベッドの脇から見下ろすのではなく、本人の正面から近づき、見つめる。
    2. 話しかけること =相手が心地よく感じる言葉を穏やかな声で話しかけ続ける。
    3. 触れること=手首をつかむのではなく、本人の動こうとする意思を生かして、下から支える。
    4. 立つこと=人間は立つことで筋力が鍛えられ、骨が強くなり、呼吸機能の劣化を防ぐ。

以上を基本として、
これらを組み合わせて複合的に行うが
「見つめながら会話位置へ移動する」「アイコンタクトが成立したら2秒以内に話しかける」「言葉をかけながら、相手に静かに触れる」など、そのケアの内容は具体的だ。

これら150以上の具体的な技術は
「人(human)とは何か」という哲学に基づいて
体系化されていて、例え認知症の人でも
「あなたは人間で、そこに存在している」と伝えることが
この哲学の答えとの事。

番組ではその考案者である
イブ・ジネスト氏が来日した際、日本国内の
介護施設や病院へ訪問、実際にケアのデモンストレーションを
行った様子を報道していた。

それまで問題行動ばかり起こすとされていた患者が
イブ氏と接触してわずか2~3分で笑顔を見せ
それまで寝たきりで歯磨きさえさせてもらえなかった
患者を立たせて、歩行練習をさせるという驚きの
結果を見せた。

しかもイブ氏はフランス語で一切のケアを施している
(通訳はいたけど、タイムラグがあった。)
映像を見る限り言葉の壁や人種は関係なかった。

介護の現場では、患者との意思疎通ができず
患者のためにやっているはずなのに罵倒され
時には暴力を振るわれることに耐え切れず
悩んだ末、離職する人が増加傾向にあるという。

傍目にはスゴイテクニックのオンパレード・・・
には見えないが、前述のA~Dを忠実に実施
腕を捕まえることなく、柔らかい握手をしながら
会話し、腕や背中に優しく触れながら語りかけ
大げさに笑顔を見せるのが印象的だった。

中にはイブ氏が立ち去った後でも
自主的に歩行練習を行う人まで、現れたりと
その効果は絶大で患者の自然な笑顔が印象的だった。

takechyoには認知症を患い、既に寝たきりで
あまり目を覚ましてくれない98歳になる
祖母がいるけど、このケアを知っていれば
もっと祖母の感情へ寄り添った接し方ができたろうに…
と、切ない気持ちになった。

人は感情のある生き物だけど
感情に任せて特に負の感情が赴くままに
周囲に接してはいけない、と改めて反省させられた。

この報道で特に驚いたのは
例え認知症になり支離滅裂な言動を
繰り返すような人でも
その人の「感情」は最後まで存在する
ということだった。

つまり
相手の立場に立って、不安をなくすように
信頼関係を構築することが、
よりよいケアへ繋がるということだ。

何故その人がその行動をおこしたのか?
何故同じ言葉を繰り返し強調するのか?
その人がどう心の奥底で感じていて、
それがどういった形で現実に表現されているか?
そこに直面した人は、相手の考えを汲み取り、
適切な答えを提示することが
本当の意味で信頼を獲得できるのだ。

ユマニチュードは一見メンドクサソウで
一人に対する時間が多分に掛かりそうなケア方法だ。

しかし結果的には
患者の協力を多く得られることになり
自主性を育み、更に手間が軽減されることが
多くなるため、人員が少なく済むことも
発祥地フランスで立証済みとの事。
スゴイケアだ。

ビジネスの世界では
信頼関係を構築するため、あの手この手で
テクニックが披露されているけど、
この報道を見る限り、人と直に接して
相手の言葉に耳を傾け、意思を尊重して
寄り添うことが大切なんだと改めて思いました。

ネットビジネスは
ブログやサイト、メルマガ、スカイプ等で
読者やお客さんとバーチャルに接することが
軸になっているけど、最後はやはり
人と繋がっている安心感を提供することが
最大の価値だと思った。

今の自分にはまだまだだけど
自分と繋がってくれる人が少しでも
安心して信頼を得られるよう
どんなサービスが求められているか
考え続けようと思いました。

 

p.s.

takechyoのばぁーちゃんは
日を追う毎に、起床時間が少なくなり
会いに行っても寝てる事が多いです。
既にこちらの事も誰かわからなくなっていて
会話すらできないけど、起きてる時に優しく話しかけると
笑いながら頷いたり何か話そうとしてくれます。

そんなばぁーちゃんを見てると
昔からばぁちゃん子だった事を思い出して
嬉しくなります。ばぁちゃん可愛いですw

コメントを残す



one × two =


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)